2015年 7月 diary

7月31日(金) ポシェット

昨日は作家さんでもあるお客様に納品に行って来ました。

長サイフを見てお仕事中にお財布とスマホを持って外出する際に持つポシェットみたいなものにできないかというご相談を受け、基本の長サイフの後ろにスマホ用のポケットを付けることにしました。絵にしてみてもそれほど大変な作業ではないだろうと思っていたのですが、実際はイメージした形をどのように落ち着かせるのかが最大の悩みどころで、何回かのやり直しを経て徐々に頭の中のイメージに近づけていくという作業になりました。

それでも見た目はポシェットみたいな雰囲気は醸し出しているのかなと。

この面と後ろにはスマホが入るふた付きポケットがあるのでどちらを表面にしてもかまわないのですが先ずはお財布が使いやすいということが重要だったので、フタを開けた時の金銭の出し入れに支障が出ないようにすることが一番難しかったです。

考え抜いた結果、フタを開けると中にお財布がスタンバイしているという感じに落ち着きました。そのおかげで仕切りが多くなり、通帳やお店でもらったカード等をザクザク入れておくこともできるし、ハンカチやポケットティッシュも入れることができそうです。

肩紐はチェーンという案が出ていたのでチェーンをメインにして長さを調節できる革部分も付けました。当初はチェーンの色が派手ではないかと思いましたがチェーンの色に近い馬革の革をチョイスし一体感を出して解決。

ワタシは荷物が多い派だから気づかなかったけれど、荷物少ない派の皆さんは長サイフを腰のあたりにあててみる方をチョコチョコ見かけるので単品で持ち歩きたい方のためにも次回のクラフトフェアには試作品的なものを作ってみようかなと考えています。

ということで納品した先は、とても個性的なファッションを着こなすステンドグラス作家さん。彼女の作り出す作品は彼女同様とても個性的な作品ばかりで、今回出品されていた種(=ビーンズ)の集合体が大きい種の形を形成するという何とも不思議なオブジェと、大作だったステンドグラスの地球儀にはとてもビックリしました。

今回の展示会は教室展という名でステンドグラスの先生と生徒さん達の作品展で販売はしていませんが、重厚な作品に混じって壁掛け用の舞妓さんの後ろ姿があったりミッキーやミニーがいたり、先生のスタイリッシュな作品もあって見ごたえ十分でした。見ながらステンドグラスってこんなに自由に作って良んだということに気付かせてもらいました。チョー楽しかったです。

この展示会は8月2日まで東北電力グリーンプラザ プラザギャラリーSOUTHで開催しています。

 

 

7月25日(土) 感動の作品

待ち焦がれた新しいエアコン。無事に設置が完了しました~。

しかしながら設置までの1週間、あまりの暑さでいたるところにあせもができてしまったので、帰宅した夫にあせもがスゴイことになったと言いたくて腕の内側を見せると、最初に聞いた息子②が「さっきからめっっちゃ自慢してくる~」と言いました。うっ・・・。

ということで、あせもも回復してきたことですし、遅くなりましたが、全国やきものフェアで作家展をご覧になって下さった皆様、お買い上げ下さった皆様、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。それから会場に行かれた作家さんやスタッフの皆様もお世話になりました、ありがとうございました。とても広い会場だったうえ、たくさんのお客様に見て頂けたようで本当に嬉しいです。これからも物作りに携わる作家さん達を引き続き応援して下さればと思います。ありがとうございました!

 

それでは少々長くなりますが(笑)なかなか書けなかったガウディ×井上雄彦特別展のことについて書いてみたいと思います。

駆け込みで見てきましたが本当にスバラシイ展示会だったと思います。設計事務所にお世話になっていた時代には専門誌でよくガウディの設計図や建築物(写真)を見ていたのでリアルな図面や縮小模型を見た時には何とも言えない感動が込み上げてきました。

入り口を潜り抜けると井上雄彦氏が書いたガウディの幼少期を紹介するモノクロの絵がスゴ過ぎて何度も間近で食い入るように作品をガン見しました。墨の濃淡で描く細部の表現や遠近法等を見るに一枚一枚が絵画のようで感動ものでした。何よりあれほど間近で原画を見れたことが感激でしたね。

常々日本人はゴッホに負けないくらいガウディの建築が好きな人が多いのはどうしてなんだろうと思っていましたが、図面を見ているうち機能面を重視する日本人は絶対しないであろうデッドスペースのある設計の自由さやアールを付けたモダンでアートのような外観に憧れを抱くのではないかと思いました。規制が多い日本の建築に比べたら自由な発想で自由に建築している(ように見える)ことへの強烈な憧れなのかもしれませんね。当時も建築規制はあったとは思いますが結局は文化の違い。自然や風土の違い、宗教的な考え方の違いが大きいんだと思います。

そういえば・・・TVで見るガウディとは「フリーメイソン」の関係で出てくることが多いし(笑)グエル公園やサグラダファミリアのような建築物ありきなのでほとんどの人がどんな人生だったかなんて興味がなかったと思うのですが、今回の展示を見たらほぼ彼の人生を知れるという内容だったので本当に見て良かったと思っています。

結婚もせずに建築一筋だった人生。それでもガウディの発想を形にすることが出来る生涯の友人ロレンツォや金銭面で支えてくれた大富豪のグエルとの出会いなど興味深いものばかりでしたが、一番驚いたのがガウディの死に方。晩年サグラダファミリアの地下で生活しながらカトリックのミサに行く途中の路面電車に引かれたという話でした。なりふり構わなかった為にただの汚いおじいさんだったので病院に運ばれた時は誰も偉大な建築家のガウディだとは思わず処置が遅れて亡くなった・・・と書いてありました。うわぁ~、マジで?マジで?と2回も心の中で叫んでしまうほどビックリしました。切ないね。

展示会はスラムダンク好きの息子①も後日見てきたらしく、帰宅後にはかなり感動した様子でしばらく話が途切れることがありませんでした。展示会が終っても「もう1っ回見てぇ~」と叫んでいたので確かにそう思う、と思いました。本当にスケールが大きい良い展示会でしたから。

 

 

そして、今日は「ばけものの子」を見てきました~。

久々の映画館だったのでチケット買いが混んでいるだろうと焦って入館すると、いつの間にかチケット販売は機械になっているっていう現実。あらま。

で、作品は有名な俳優さんたちが声優をやっているということで物語に入っていけるかという心配があったのですが、熊徹役の役所さんの演技が素晴しくてぐいぐいっと物語に引き込まれ・・・最後は熊徹が登場しただけで涙が出てしまいました。本当に良いお話しでした。時をかける少女もサマーウォーズもおおかみ子どもの雨と雪も大好きだったけどこの作品も期待を裏切らないお話だったと思います。

成長して九太が複雑な心境になる場面では、ワタシ自身子どもを育ててみて分かった感情が重なって涙が止まらなくなりました。何だろ、自分にとって大切なものを守ろうとする気持ちって・・・心と身体も強くするのですね。

感動です。

 

 

7月15日(水) 納品完了~!

急に暑くなりましたね~。毎日暑いですが皆さん、お元気でお過ごしでしたか?またまた更新が遅くなってしまいましたがワタシは6月から続いている急ぎの納品と格闘しておりました。それも今日から少しづつ落ち着きを取り戻しつつあるという感じではあるのでちょっとホッとしています。しかし、そろそろ出番を迎えた我が家のエアコンが作動させても冷えないという事態になりまして・・・。うそ~ん(泣)・・・この暑さ早く落ち着いてくれ~と毎日願いながら痩せる想いで作業を頑張っていました。

そんな中、今日は「急ぎ、急ぎ」と何度もメールをくれたお客様に無事作品を手渡しまして思っていた以上に喜んでもらえたことでとても幸せな時間を過ごしました。ありがとうございます!「フジワラさんなら何でも作れそうだし何とかしてくれるだろうと思って頼んでみた」と言われ思わず苦笑い。最上級のヨイショに乗っかっちゃった感じ?(笑)確かに作ったことは無くても出来そうな気がするって時はあるからそこを巧みに誘導した彼女はただ者ではありませんね。短時間の受け渡しの間に更なるヨイショに乗っかっちゃって思わず作品の写真を撮り忘れちゃったし~。お疲れ~。

 

ということで、まずひとつめの納品は、7/16(木)~20(日)まで夢メッセで開催される全国やきものフェアinみやぎで展示される東北のクラフト作家展に展示する作品です。

 昨日その納品のため1か月ぶりにくろすろーどさんへ行ってみると、開催中の志賀英二ガラス展の入り口が大変なことに・・・。茶室のように屈んで入室する展示に驚き、はめ込んである作品に驚き、入室後、展示されていた作品に驚く、というスゴイ展示会でした。

同じ空間でワタシの作品を展示したっけ?と思うほど作品のクオリティーが高く作品はまるで絵を見ているような錯覚に陥るほど一流のアーティストが作り出す作品は心を揺さぶる本物のアートなんだということを感じてきました。美術館に展示するような作品ばかりで・・・とにかく見ているだけで刺激を受けまくりでした。こんなにスバラシイ作家さんが宮城で、全国で、海外で、頑張っていると思うと背筋が伸びます。ワタシも頑張ろう。

 

それから二つ目の納品は、神奈川県川崎市にあるミルフィオリさんです。納品に時間が空いてしまったので皆様に作品を楽しんでいただけるよう多めに納品して、バリエーションも考慮しつつ夏~秋、秋~冬の感じの作品を準備しました。

で、こちらはベージュとグレーの大きなポケットが付いた2wayのバックです。マチ無しの形で前と後ろのデザインは同じになっています。後ろにも大きなハトメが付いたグレーのポケットが付いていますがネームタグがブルーとグリーンでアクセントになっています。持ち手が付いているのでトートバックとしてもお使いいただけますが、少々ベージュの革が重い気がするので取り外し可能なショルダーベルトを付けてあります。

当初ベージュとグレーの組み合わせは彩度が低いために沈みがちな組み合わせかなとも思いましたが、完成してみると意外とオシャレな配色でかなり気に入っています。ショルダーベルトは黒なので肩に掛けた時は黒がアクセントになってきっと良い味が出るでしょう。たぶん、ね。

中の生地は今回はフクロウとシカその他の皆さんが良い仕事をしてくれています。中の生地が楽しいと2倍嬉しいとお客様が言って下さったのでこんな感じがお好きな方に出会えると良いな~と思っています。ヨロシクお願い致します。

それから三つ目の納品は時計のベルトです。コチラはワタシの腕時計なのですが今回の納品はもっとシンプルな黒のマットな革で作りました。

過去に自分の時計のベルトを1回だけ交換したことがありますが、金具が付いた方のベルトの取付位置を間違うという重大なミスを犯すというヘタレっぷりでしたので今回は間違えないよう取り付けようと思って意気込んでいたけれど、今度はバネ棒に苦戦するというヘタレっぷりで結局ダイシンのおじさんにコツを教えてもらうという過程を経て何とか完成に至りました。

バックを作るよりは時間がかからない作業ではありましたが、時計のベルトにはたくさんのノウハウが詰まっていると感じたので、これからもひとつひとつ挑戦しながら「フジワラさんなら出来るんじゃないかと思って」のご期待に添えるよう精進していこうと思います。頑張りま~す。

ありがとうございました。

 

 

 

7月3日(金) 1・レオナルイス (Leona Lewis) 

1ヶ月ほど前に公開されたレオナルイスの『Fire Under My Feet』というMVを見た瞬間、「レオナルイス、やったわぁ・・」と思いました。とても力強いリズムが印象的な曲だけどそれ以上に彼女の声が力強くて心に響いてきます。本当に歌いたい歌を歌っているということがヒシヒシと伝わってきます。

レオナルイスといえば、2007年のBleeding love(ブリーディング ラブ)で一世風靡した歌の上手い女性で、今回いろいろ調べて北京オリンピックの閉会式で次回開催のロンドンオリンピックを意識させる演出で赤バスからツェッペリンのジミーペイジと登場し歌っていた事を思い出しました。本当に歌が上手いのでスーパースターになるだろうと思っていたのにいつの間にか忘れてしまったからこの『Fire Under My Feet』のMVを見た時は鳥肌が出るほど感動しましたよ。

ここまでどんな活動をしていたのだろうと調べてみると・・・いろんなことがあったんだということが分かってのこの曲。ナルホドな~。自分に言い聞かせるための決意を歌ったものということが分かりました。人は本当に悔しいことや悲しいことをを乗り越えた時に強くなろうとするんだなと。逆に言えば悔しいことや悲しみを経験していない人は幸せなんだろうけど自分の強さも他人に対する本当の優しさも分からないってことなのかな。う~ん、深い。

彼女はあの有名な1Dを排出したXファクター出身だったことも初めて知りました。そして更に有名なあのプロデューサーのサーモン・コーウェルの1番弟子的な存在だったことも知りました。ビックリ!今はレコード会社を移籍して初めて歌いたい歌を歌っているようでこの曲の日本語歌詞を読んでも心の叫びみたいな気持ちが良く分かります。やっぱ人って試練や壁を乗り越えて初めて見えてくるものってあるんですね~。とはいえ彼女はまだ29歳。これからが本当の意味での試練があるのよ~とおばちゃんは思ってしまいました(笑)ま、何はともあれガンバレ、レオナルイスぅ~♪

彼女の経験から自分の中から湧き出てくるものは人を感動させられる、ってことでしょうか。技巧に走っても想いは伝わり辛いということなんですね。

7月3日(金) 2・高校生の本気 

先日、必要な書類を探していた時にメモが出てきまして・・・

 

『アフリカの喜望峰に到達したのは誰ですかという問題に「バスコ・ダ・マダ」と書いたやつ。

ピューリタン革命をピュータリン革命と書くやつ。

油断をあぶらだちと呼んだやつ。

有機物を出来るだけ書きなさいという問題の解答欄に「有機物」と枠いっぱいに書いたやつ。』

 

ということが書いてありました。息子②から聞いたテストの回答珍事なのでした。

くだらない情報を細かに提供してくれる息子②とそれをメモちゃっう母。どうかしてるぜ。

 

 

7月1日(水) メンタルの鍛え方

今日は雨ですね~。梅雨入りしたのに暑かったり肌寒かったり曇ったりのお天気が続いていましたから何だかホッとしています。お元気でしたか、皆さん。ワタシは展示会が終わってからの数週間、予想していた以上の活動量と制作・納品が続いておりまして未だに落ち着かない状況です。それでも今日から7月突入ということで気分も新たにじっくりPCに向き合いながら作業を始めました。

かなり忙しそうと勘違いされるかもしれませんが、気持ちは至って普通でただ制作や家のことを今までと変わりなく淡々とこなしているというだけです。展示会前から思っていたこの『普通』な気持ち。おそらく、我が家の生活スタイルに影響を受けていると思われます。

几帳面な夫、いまは寝ることが趣味的な大学生の息子①、食べるの大好き好奇心旺盛な高校生の息子②と4人で生活するワタシですが、お分かりのように几帳面な夫が安心する家を維持していくためにはそれ相応の根回しと対処が必要でして、家族が滞りない日常を送れることが大前提なフジワラ家です。完全に3名の男子をサポートするのはワタシですから食事面の管理は制作以上に神経を使っている気がします。もうね、ホント、疲れる。面倒くさい。お肉が食べられない夫や手を抜いた食事にウルサイ息子①、食べたいものを指定してくる息子②の対処のために精神的に休まらないという感じが続くのでこんな日常をこなしていたら自分のやりたいことや好きなことをやれる時間はある意味ホッとします(笑)

いつの間にか家族に鍛えられたメンタルもどうかとは思いますけど・・・そんな感じで『普通な気持ち』を手に入れたことは間違いないでしょう。

 

お天気が良かったある日、用事があってタピオに行って来ましてタピオ内からみた風景があまりにも美しく絵のようだったので感動してしまいました。奥の建物はご存じ泉ロイヤルパークホテル。有名人が多く宿泊するという仙台では有名なホテルでして築20年を越していると思いますが本当に美しい佇まいだと思います。出来た当初は交通も不便で遠いという印象でしたが、あれよあれよと高級住宅街のシンボル的なホテルになってしまいましたね。時代の流れって・・・早い。

 

それでは制作状況のご報告を。

まずは出来ることから始めておりまして順調に納品が完了したお客様もいらっしゃいます。中には初めての作品制作となるご注文品も多々ありましてご理解を得ているお客様もいらっしゃいますが、もう少々お時間を頂いてじっくり制作していきたいと考えています。お店への納品につきましてはこれから順次制作に取り掛かりますのでこちらもしばらくお待ちくださればと思います。

そして7月16日~20日まで夢メッセで開催される「全国やきものフェア」にも少しだけですが作品が出張しますのでお出かけになられる方は探してみて下さいね。(作品だけです)

という感じで進行しております。若干キャパオーバーな気もしますがメンタルが鍛えられてきた分ガシガシ作っていきますので大丈夫で~~す♪頑張りま~~す!