2015年 11月 diary

11月26日(木) 目の保養

とうとう冬が来た感の寒さになってきましたねぇ。ホント寒い。急に来たって感じ。でもタイヤ交換がまだなので12月初旬に予定している予定日まで何とか持ってほしいなぁ・・・。まぁね、そんなこと言ったってワタシの場合は降ったら降ったで出かけなきゃいいだけなんですけど。

 ところで。前回も書きましたけど背中の痛みがあれから結構酷くなりまして・・・だんだん何をしても神経に触るようになったのでしばらく作業をお休みして様子をみてました。痛みをかばって気持ちまで下がってきていよいよ病院か?と思っていたところに三連休あたりからどこが痛いのかが分かるようになり、自分でケアしつつ夫に痛いところを集中的に足で(手では効かないので)揉んでもらったところ愛の力なのか・・・急に回復しました。ホント笑い話のようにアレ?って感じ。そして今は普通。でもまたすぐ固まりそうな気もするので・・・ストレッチ用の丸棒を使ってコマコマと背中のストレッチをやってるんですが・・・痛くなくなると忘れてしまうっていうね、悪循環。何とかしなければ・・・。

そんなことでちょっと良くなったので今週は外出続きです。気分転換・運動不足解消という以外にもご依頼された作品の試作品を試すという目的もあって久しぶりにあちらこちらへ目の保養に行って来ました。生活に密着していないとその必要性になかなか気付けないということがありますが、お客様からのご要望はその隙間をぬって(笑)ナルホドね~と納得してしまいます。しかもその度にワタシ自身も視野を広げることが出来るしとても新鮮です。今回のご依頼はもう少し自分が納得できる方向で改善できたら販売出来るようにしたいと思っています。 

 

 

そしていろいろと出かけて来た先のひとつに、革を作り始めてから知り合った若い革作家さんの展示会がありました。東北工業大学一番町ロビー1Fギャラリーで開催されていた『キンゾク モクザイ ヒカク展』という展示会(11/20-25 終了しています)です。とても広い空間にスタイリッシュな作品が並び、さながら都会の高級ショップにでも来てしまったような気分。作品はどれも丁寧に作り込んであって作品として存在感がありました。作品数が多くないので、作家さんがひとつの作品とじっくり向き合った感があってホント力作ばかり。圧倒された反面、仙台でこんなにも素材としっかり向き合った作品を見れたことが心の底から嬉しくなりました。<何様?って感じ(笑)>

 

 

皮革作品を担当する平間君のお仕事を初めて拝見したのですが、見ていてとても革を愛しているんだなという想いが伝わってきて胸が熱くなってきました。いつも会うと革についての話が止まらなくなってしまう革を愛する同志なのだけど(ゴメン、おこがましいね)この展示会ではヌメ革を草木染めするという手法に挑戦をしていてびっくりです。写真手前の革編み込みのバックは草木染めで色を出した革を使っているらしくとても優しい色合いでした。市販されている革ではこんな色合いが出ないからね~、手がかかっている。もっと色々な挑戦をしてさらなる革の可能性を見せてもらいたいと思いました。

平間君、刺激をいっぱいありがと~。ということでワタシも納品に向けて頑張ろうと思いますっ!

 

 

 

11月13日(金) 13日の金曜日

ということで。早朝から13日の金曜日シリーズを放送しているチャンネルがあったので今日が13日の金曜日だと知りました。昔の小学生なら大盛り上がりの話題だったけど・・・いまどきの子どもはジェイソンも知らないんだろうな~(笑)

最近、時間がかかる細かい作業と手縫いを続けていたら右半身に神経に触るようなピキっとした痛みが走るようになりました。固まって作業している証拠です・・・。毎年こんな風になる時があるのでそれほど心配はしていないけれど今年の第一弾はホッカイロを2枚とサロンパス系の貼るやつを8枚も貼ったので・・・だんだん体に貼るものが多くなってくることに危機感を感じています。歳だわ~、トホホ。

 

 

コレが思わず固まって作業してしまう作品でした~(笑)今年はこのアクセに出会ってくださったお客様が多く、特にクラフトフェアではワタシと姉が付けていたアクセサリーに目がいくお客様が多かったのでそんな感じに寄せて作ってみました。ワタシが付けていたのは地味だけど派手すぎない縦型のペンダントで、姉が付けていたのは横型のペンダントです。横型タイプは面が広いのでデザインに一苦労なのですが、今回はクラフトフェアで知り合った「机上工芸舎」さんのステキな真鍮のボタンをメインに据えたらサクサクっと捗りました。出来上がった作品はさしずめ小さな絵画のようで(プッ・・)気に入っています。でも・・・若い人向きって感じじゃないかな(笑)

真ん中の縦型タイプは今回初めて作ってみたナンバーチャーム入りのネックレスですね。革とはくっ付いていないので動くたびにチャームがユラユラ揺れて付けている感があります。このほかにもクリスマスに付けてもイイかな~と思ってビーズと組み合わせたちょっとだけキラキラしてるぅ~感じのも作りました。完成した作品を並べて写真を撮ってみましたが良く分からなかったので、どうせ分からないのならひとまとめにして撮っちゃえ~と思って撮った写真もアップします。ひと塊になっても集まっている色が落ち着く~と思ってしまうのはワタシだけ?

 

年齢が上がってくるとあまり色が強いものは付けたくなくって、地味でシンプルな洋服にさらに地味な感じのアクセを付ける感じが続いています。それが最近の年齢的な心地よさなのか素材の良さを引き立たせたいがためのテクニックのようにも感じています。センスが良いな~と思う人は良質の素材のものをサラリと着こなしていて良く見たら細部までこだわって神経が行き届いているのに、洋服だけとかアクセサリーだけが浮いていなくて馴染んでいています。そこに品性を感じるわけですね~。分かっているのにひけらかさないというセンスは、生き方にも繫がっているのかもしれないですね。

 

 

 

11月8日(日) ファーストロングウォレット

2016年度版のカレンダーが大々的に販売されはじめましたね~。そろそろ年末を意識する時期になってきたということでしょうか。まだ11月初旬なんだからのんびりマイペースで進みたいな~と願っているけれど自分のペースなんて呑気なこと言っている場合じゃないのよ~的にやることが山積み状態。皆さんもこれから益々お忙しくなる時期でしょうから体調を崩さぬよう年末まで元気に乗り切っていきましょうね~。

 

 

男子高校生のために長サイフを作りました。黒の牛革なのですが所々にシボ(絞りのような凹凸)がある革で作りました。今回のご依頼はお母様からなのですが、息子さんの18歳の誕生日プレゼントに欲しいものを聞いたところワタシが作った革の財布をご希望して下さったとのことでした。嬉しい気持ちと恐縮しちゃう気持ちと半々で何とかカッコイイ革で作ってあげたいと思って頑張りました。

 

 

今まで作った長サイフは基本、中の革も同革で作っていましたが今回はシンプルすぎて飽きが来ないようムラ染めオイルレザーのブラウンの革を内側に貼って開けた時にアクセントになるようにしてみました。革自体が軽いので使いやすいと思います。

革は基本的に厚みによって重さが変わるのですが、軽さを追求するため薄くし過ぎると革の表面がもろくなってしまうものもあるのでその革に見合った厚さで販売されていることが多いです。その点高額な革というのは薄く漉いていてもしっかりとした革感があるし柔軟性もあるのでどんな作品になっても軽さと存在感を醸し出すことが出来ます。そこが革の値段にも反映されるので買う時にはお安い革でもお高い革でも使いやすいかどうかを見極めて購入することが大切になりますね。

そんなことで今回は彼の18歳を祝して良質な革でのファーストロングウォレットとなりました。後日聞いた話によりますと、比較的冷静な彼が大興奮で中身を入れ替えながら(収納が多いので)「お札が分けられる~」と喜んでいたようですが、お母様にしてみたら「分けられるほどのお札があるんかい!」と突っ込みたくなったと言っていました(笑)カワイイですね~。

我が家の息子達にも完成したこのお財布を見せて新しいお財布が欲しかったら作ってあげるよと言うと、二人とも良いテカリ具合になったお財布を出して「愛着があるから要らない」とそっけない返事でした。二人ともワタシが作ったお財布やバックを大切に使ってくれているのでこの返事は逆に嬉しいことだなと思います。高校生から革のお財布を使うというのは早いのかもしれないけれど、ワタシは良いものを見たり使ったりして目を肥やさせるという意味でも大切な事ではないのかなと思っています。ともあれ革が好きという同志を増やせたことが一番ウレシイかな(笑)